【コーディネートプラン】
香川県の安心・安全づくりスローガンは、「なんしょんな。」かけ合う言葉でふれあう心です。
このシンボルマークが、ハートの中に大人と子供のふれあいを描いていることから、犯罪の抑止も大事なのですが、「何故見張っているのか?何故見守られているのか?」に気づいて頂くように組み立てました。
警察というと一般からは、距離を置かれるところがあります。人は、完璧ではありません。そこで、防災のように人道的立場「この人を助けてあげたい!」という気持ちに着眼して、警察がより身近なところに来るように工夫しました。
さて、この「何故見張っているのか?何故見守られているのか?」についてですが、ある地域では、子供たちが見守られ過保護となり、横断歩道を渡る時に左右を確認しない児童が現れました。高知県では、大人がいない横断歩道で安全確認できない児童が、自動車に跳ねられるケースも出たと聞きました。このように大人が、与えられた仕事にばかり目を向け、学校もモンスターペアレントの意見に目を向けてしまうと、本来あるべき姿「育て育む」が忘れられると判断しました。「ここの場所もあそこの場所も、こんなに見守っているのですよ」という形ばかりにとらわれがちだからです。
地域で見守るのは、子供ばかりではありません。女性や高齢者も一般もそうです。そこで、何故?青色回転灯パトロールカーがいるのか?についても四国学院大学の生徒が発起した「守るんジャー」の話からスタートさせ、「何故見守りはじめたのか」を語っていただきました。最初は、歩き。次は、自転車で広く見守れるようになったのです。これを踏まえて青色回転灯パトロールカーは、より広く雨の中でも見守れる。と結びつけました。
しかし、これには、維持費がかかります。昨年の夏は、ガソリン価格が高騰して、自主防犯組織は、その経緯費の捻出に頭を悩める地域が多々あったのです。そこで、地元の企業も地域の一員であるとしてスーパー、飲料メーカー、銀行などにもパネラーとしてご参加していただき、自主防犯組織を支援できないか?を探ったのです。
ここで注意したいのは、資金集めのための活動ではないので、小豆島の女性ボランティアで「夏の暑い時に近所のお母さんからオシボリやジュースをもらいました。このように地域のふれあいや子供の笑顔に元気づけられました。子供は宝です。」とおっしゃる方がいらっしゃったので、高松の会場までご足労願いました。
何度も繰り返し伝えます。 「何故見張っているのか?何故見守られているのか?」。その本質を忘れないで欲しいと願いました。
【今後の補足提案として】
防災と防犯を一体とした考え方の必要性 地域の総合調整作りへ向けて
注意:組織を統合する発想ではない。連携を良くするための発想である。
1)大規模災害と同時に治安が悪化する。
大規模災害が起きると同時に治安は悪化し、略奪、暴動が起きます。
行政、警察、消防、医者の手が足りない状況で避難所運営と治安管理は、地域のみなさんになると予想されています。今年、防災防犯展が大阪でありました。そのワークショップで全国からの防災担当者が参加して避難所運営の図上訓練を行いました。そこでも避難所運営は地域になるという同じ意見でした。
このワークショップの最後に防災と防犯を一体とする考え方を話ました。それは、大規模災害が起きると同時に治安は悪化し、略奪、暴動が起きること。そして、避難所での個人情報の漏洩問題。高齢者、疾患者などの貴重品預かり盗難予防。地域の治安維持です。
2)一つの道具が多岐に渡って活用できる発想になる。
たとえば、椅子があります。普段は勉強や事務ワークをする時に座る道具ですが、不審者が現れた場合に、身を守る盾になります。防犯活動だけの発想であればココで止まります。しかし、この椅子は、災害時にけが人を搬送する道具にもなります。このように一つの道具が多岐に渡って使用する発想に変わるのです。連絡網も同じです。一つの連絡網があらゆる局面に役立つのです。
3)防災連絡網と防犯連絡網が一体化すれば、早く情報伝達ができる。
但し、悪用されるといけないので警察、防犯の目が必要である。
4)新型インフルエンザへの対応
近い将来、必ず起きるであろう新型インフルエンザ。国内での死者の予想は64万人。この大規模災害よりも死者の数が二桁多い危機について対応するには、防災、防犯、医療機関(保険所)が一体とならないと被害は拡大する一方です。
現在の自主防犯、自主防災組織は保険所との情報共有、連絡網が皆無です。パンデミックが起きたと同時に警察は道路の封鎖。医療関係者は、患者で手が回りません。警察の目が離れれば同時に治安も悪化。地域の安全は、大規模災害の避難所運営と同じように地域になることが予想されます。薬物乱用禁止キャンペーンは保険所ですから、防犯の目から新型インフルエンザへ向けた交流が必要と考えられます。
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