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高松城から琴平までは約八里(32キロメートル) 御本宮まで真っ直ぐに伸びた道です。お殿様が通るので「お成り道」とも呼ばれていました。現在の32号線、282号線を出たり入ったりしながら進みます。 一里ごとに塚を築き、松や榎を植え、宿場や茶堂も置かれて旅人に便宜がはかられました。鉄道や電車が敷かれ、車社会になり、道幅拡張、時間短縮と共にそれらは消えていきました。岡本(高松市)には大正時代の初め頃まで大きな松の木が残っていたそうです。 道順 (高松市)高松城---栗林---円座---岡本---(綾川町)滝宮---(丸亀市)岡田---(まんのう町)羽間---祓川---(琴平町)榎井---新町---一の橋---金刀比羅宮 |
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それでは地図と写真を見ながら高松から街道をたどってみましよう。
(昔の道は細くなったり無くなったりしている所もありますので現在車で行ける範囲で掲載しています。
地図は小さく区切ってありますので重なったりずれたりしているところもあります。)
高松市 出発点は高松城大手門前の常盤橋で、そこには番所や高札場がありました。 高松三越の前辺りです。 現在常盤橋は栗林公園の正面入り口に移設されています。 |
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丸亀町-南新町−田町の商店街を通り抜け栗林公園の東の道を南下して三叉路を右に入ります。左は仏生山街道です。(ここは一方通行なので高松側(北)からは車は入れません。) 11号線を斜めに横切り、266号線を横切り、172号線を横切った鶴尾で266号線と合流しますがすぐに松並町橋詰の三叉路で右の細道に入ります。 |
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高速道路のガード手前で再び266号線と合流し南下、香東川に架かる成合橋を渡ります。円座の五差路で32号線を横切り、 真っ直ぐに進みます。ガード下で266号線が282号線となります。 「左 一宮」の案内がある横内の交差点に金刀比羅宮末社、燈籠、道標がある。 |
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山崎の交差点(左地図では電車線路と道路が交わる当たり)を左の細道に入ります。岡本ひょうたん池の前で282号線に出ますがすぐに右の細道に入ります。 岡本のひょうたん池の堤の燈籠 岡本までが三里、残り五里。 五里が一日で往復できる距離だったので東讃地方から来る人はここで宿をとる人も多かったそうです |
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282号線沿いにある国分寺町福家の交差点 自然石燈籠 | |
街道は282号線の北側の坂を上りながら進みます。綾川町 十三塚のこんぴらさん(坂の頂上) 十三塚 民家の裏になっているので見つけにくい。 「スガワラ商店」の前あたりです。(金刀比羅宮とは関係ありません) 畑田駅手前で再び282号線に出ます。途中で少し右に入っていく細道がありますが車はこのまま南下します。 |
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陶の駅を過ぎて道を下ると的場の三叉路のにきます。「右ことひら 左やまだ道」の道標があります。 萱原のマルナカショッピングセンターの少し先で左の細道に入ります。 |
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コトデン滝宮駅の手前で282号線に出ます。滝宮駅を右手に見て線路を渡ります。 滝宮天満宮の前を過ぎて車では真っ直ぐに進みますが昔の道は滝宮神社から真っ直ぐに本町の方に伸びています。旧滝宮橋を渡り西山庵の前を通って282号線に出ます。旧滝宮橋は現在は歩行者用になっています。小野の一里山で32号線に合流します。ここで象頭山がはっきり見えます。旧道は合流する手前から左の細道に行くようですがここはまっすぎに進みます。 300m先で右の山手に入り、山裾に添って1km位過ぎ再び32号線に出ます。(2車線なので琴平方面への右折はできません。一旦高松方面へ左折して途中でUターンして下さい) 1kmほど32号線を南に行って東馬指の交差点(栗熊駅手前)で南西(直角に右ではありません)に入ります。 |
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滝宮天満宮 旧滝宮橋 滝宮神社 |
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西山庵 住吉神社 |
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丸亀市役所綾歌支所前で再び32号線に出ますがここも四車線のため一旦高松方面に左折してからUターンしなければなりません。 丸亀市綾歌支所を越えて左に出光GSの角を左の細道に入ります。 一本木、小津森、宿母、天神、市地、赤坂の部落を通ります。 下の写真の燈籠や道標があります。 |
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羽間大池 まんのう町 右手に羽間大池を見て少し行くと坂の途中に赤坂の茶堂があります。 赤坂(はざま)茶堂 延命寺残る接待用の茶釜 |
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池をぐるっと廻ったところで282号線に出会います。これを横切って32号線とコトデンのガードをくぐり、羽間を通ります。 | |
祓川橋の手前に地元の人たちが立てた燈籠があります。 上右端の写真は明治35年に架けられた木の橋です。それまでは石の間に板を渡しただけの粗末なものだったと言うことです。 現在は少し上流に立派な祓川大橋が架かっています。 |
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祓川大橋を渡って右に曲がり、すぐに左に曲がり、真っ直ぐにすすみますと旗岡の鳥居と旗岡神社が見えてきます。 琴平町に着きました。 |
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写真中央 旭町はアーケードが撤去され、町並みが整えられて高松街道の明り燈が並びました。踏み切りから新町入り口まで続いています。 写真右端 一の橋を渡って内町筋に入ります。ここにも明り燈が並んでいて夕方からは明りが灯ってとてもきれいです。 |
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現在の一の橋が架かっているところには明治38年まで上の写真の鞘橋が架かっていました。 現在は年三回のお祭りの時に金刀比羅宮が使用するだけで一般の人は通れません。 昔はこの橋の上で野菜や小間物、甘酒の店もあってにぎわったようです。 |
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江戸時代に描かれた「金毘羅祭礼図屏風」(金刀比羅宮蔵)を見ると高松街道の入り口には白い垣根が見えます。 新町の鳥居は現在よりも西の丸亀街道との交差点(ちょとこ場のあたり)にありました。 この鳥居は安政元年(1854)の大地震で柱が折れ取り除けられました。 お疲れ様でした。昔の人はこの道を歩いて来たのですからすごいですね。まずは町内だけでも歩いてみてくださいね。 |